2015.04.13

傘について


こんにちは。Kです。
日頃、お客様より『修理は出来ますか?』『丈夫ですか?』『高級な傘だから壊れませんか?』など、傘のメンテナンスに対するご質問を多数頂きます。
そんなお問い合わせが多い内容を、何日かにわけて、1つずつお答えしていきたいと思います。

about Umbrella
まず最初に、傘の事を少しだけご説明させて頂こうと思います。
傘は生地・骨・手元という3つのメインとなるパーツと、
それ以外の小さな部品から出来上がっております。
生地
ハンドル
生地には、軽量化をする為の薄い生地、肉厚なジャカード生地、日傘においては天然繊維や繊細なレースなど、多種多様な生地を使用しています。 骨に関してはスチール骨やグラスファイバー骨、カーボン骨、また形態についても長いタイプや折りたたみタイプなどを使用します。 手元については、天然素材、合皮、アクリルなどを使用し、細いものや太いもの、加工の入ったものなどを、デザインに合わせ使用します。
たくさんの部品を使い、作られている傘は、使い方によって壊れてしまう場合があります。
お洋服と違い、工業製品的な印象が強い為か、傘は壊れないものと思っている方、振り回したり、地面を突いたりと通常とは違う使い方をされる方、骨のウォーミングアップをせずに力一杯広げる、水を切るのに左右に振ったりする方と、過酷な使い方をされる方を目にします。
お洋服や靴はどうでしょうか?
力一杯引っ張ったら、お洋服も破れたり、縫い目が解けたり、ボタンが取れたり、靴も地面にコンコンと打ち付けるとソールやヒールに傷がついたり、傷めたりする原因となります。
洗濯をしながら、着回しをすれば長持ちするお洋服も、洗わなければ汚れ、そればかりを着ていれば擦り切れが起こり、汚れも落ちなくなりますよね。
傘も一緒だと思って下さい。
汚れやすく、壊れやすいものだという前提でお使い頂くだけで、傘の寿命はきっと伸びると思います。
それでも壊れてしまった場合はご相談下さい。
修理の対応をさせて頂きます。
明日からはどんな修理なら出来るのかなど、質問の多いものからお答えしていきたいと思います。
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