2011.12.14
傘生地の裁断型について
街を歩いていると見入ってしまうほど美しい傘をさしている方に出会う事があります。
本日は、傘のフォルムの美しさの決め手となる生地の裁断型のお話です。
傘生地を裁断する際、職人は木を組んで作られた裁断型を使用しています。
この裁断型は骨に合わせて一点ずつ職人が手作りをしているんです。
最初に木型のベースを作り、サンプルの傘をつくり、少しずつ型を調整するというという作業を何度も行い完成させていきます。
この裁断型が美しいフォルムを出せるかどうかの決め手となるので、職人にとっても裁断型を作ることは重要なポイントなんですよ。
当店ではオーダーメイドの傘を承っておりますが、お選び頂く骨、生地によってこの裁断型を使い分けておつくりしています。
場合によっては一本の傘をおつくりにするのに三本の傘を最初につくり、少しづつ違った型で修正をかけてチェックするという作業を何日もかけて行い、一番美しいものをお客様にお渡ししています。
気の遠くなるなるような作業と、たくさんの愛情が込められて、一本の傘は出来上がっているんです。
店頭では現役ではなくなった裁断型を展示しています。
職人の愛情がつまった裁断型を一度ご覧になってみて下さい。
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