HANWAY｜ハンウェイ

こんにちは！
Kです。

今回ご紹介するのは傘のレストアについてです。
修理とは何が違うかと言いますと、骨を取り替えるなどというレベルを越えて、
ボロボロの傘を再生してみようという試みです。

画像がなくて申し訳ありませんが、今回、レストアを行うのは、お客様が新しい傘をお買い求め時にもう使わないからと捨てていった傘。
メープル一対の真田耳が張られていた傘ですが、骨はサビがひどく、そのサビが生地にもついて汚くなって、中棒からハンドルにかけては傷だらけで、ハンドルに巻かれているプレートもボコボコになっていたという、かなりひどい状態のものです。

最初は全部バラす事から始めました。
生地をはがし、骨を取り、上ロクロ、留め鋲、下ロクロ、プレートを全てを取り外します。

次はサビ取りです。
骨、ロクロはかなりひどいサビが出ていたので、市販のサビ取りを使って念入りにサビを落としていきます。根気のいる作業です。

次は中棒の研磨です。
傷がひどい状態なので、一度すべてをヤスリできれいにします。
荒目?中目?細目という段階をふみながらツルツルの状態にします。

ここまででも結構な時間を費やしました。
でもまだまだ先があります。
次に色入れです。
今回は黒い中棒に仕上げるために、木工用の染料を使いました。
少しずつしか染まっていかないので、真っ黒にするために20回くらい乾いては塗るという作業を続けます。
真っ黒に染まった後はニスを塗って色落ちを防ぎます。
この工程を3回ほど繰り返します。

そんな工程を経て出来上がったのが光沢のあるピカピカの中棒。
いい感じに仕上がりました。

次の工程からは組み立てをしていくのですが、それはまた明日に。