2012.05.12

職人に会いに京都へ! 

こんにちは!
ディレクターのKです。

昨日、HANWAYの傘を作っていただいている職人に会いに京都へ行ってきました。
職人のHさんはこの道50年の大ベテラン。
当店の人気商品『サナダミミ』などはこの職人がつくっています。
本日はその工房の様子をご紹介したいと思います。

生地を裁断するための裁断型。

傘のサイズやフォルムによってさまざまな型が用意されています。
これらは木を削ってご自身で作られています。

裁断型と包丁。

生地の裁断には包丁と呼ばれる道具を使用します。

裁断の様子。

まずは生地に型をのせて位置を合わせます。


右手に包丁を持ち、生地の右側は上から下へ、左側は下から上へ裁断します。
見ていると簡単そうに見えるのですが、やってみるとこれが本当に難しく、なかなか切る事が出来ません。
ちなみに両利きの職人さんは左側を裁断する時は左手に包丁を持ち替えて上から下へ裁断するようです。

一緒に行ったデザイナーのMが裁断に挑戦してみました。

初めてにしてはうまいと言って頂きましたが・・・
切るのがやっとといった感じです。

裁断した生地(駒)を縫製するためのミシン。

ちなみにこのミシンの他にも、胴ネーム(傘を巻く部分)を作るためのミシンや、胴ネームを取り付けるためのミシンなどがあります。

縫い合わせた頂点の部分を手縫いで調整(穴かがり)します。

ご夫婦で作っていらしゃるので、こちらの作業は奥様がやっていらっしゃいました。

年期の入った陣笠を打つための台。

ご紹介したのはごく一部ですが、傘を一本つくるまでには本当に多くの行程が必要だとあらためて感じました。
手間と時間、そして一本の傘に携わる職人やデザイナーの愛情によって傘は出来上がっています。

当店で傘をご覧になる機会があれば、手作りのあたたかさを感じてみて下さい。

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