2016.07.31
日傘のこと 加工編
こんにちは。
昨日も少し書かせて頂いた日傘のこと。
今日はお店でもよく聞かれることを交えてお届けしていきます。
HANWAYの日傘は大きく分けて3つ。
晴天用の純パラソル、多少の雨でも使える晴雨兼用パラソル、全天候型の美健肌効果シリーズです。
では、どのような加工がされているのか、どのくらいの効果があるのかについて。
まず、晴天用の純パラソルには、いわゆるUV加工というものが施されています。
UV加工は、紫外線を吸収する液状の薬剤に生地を漬け、生地に薬剤を定着させるような加工です。
生地の素材や色によって多少の誤差はありますが、およそ90%くらいの紫外線遮蔽率があります。
お客様より黒が一番カットするんですよね?と聞かれますが、加工後の生地はどの色でも大きな差はありません。
何も加工をしない生地の状態では黒は数値が高くなりますが、加工後は大きな差はなくなります。
雨では一切使う事は出来ません。
撥水・防水加工は施していないので、生地本来の素材感が失われないのが特徴です。
次に晴雨兼用パラソルについてです。
こちらは撥水・防水・UV加工を施しています。
撥水剤の中に紫外線吸収剤を混ぜた液体に生地を漬け、その後裏面にアクリルの樹脂による防水加工を施します。
こちらも紫外線の遮蔽率は90%くらいです。色についても純パラソルと同様です。
撥水・防水加工は施しておりますが、雨傘とは基準が違うため、急な雨に使う程度のものとなります。
また、刺繍などの加工を施しているので、その部分から雨漏りもする可能性があります。
汚れや、劣化の原因となりやすい為、基本的には日傘としてお使い頂きたい商品です。
防水加工により、若干生地は固くなりますが、見た目には日傘らしく清涼感があるのが特徴です。
最後に全天候型の美健シリーズについてです。
こちらは撥水加工に加えて、遮光と遮熱加工を施しています。
前の2つと違いはUV加工はしていないこと。
撥水加工をした後、裏面に遮光と遮熱性を出すための樹脂加工を何工程もかけて行っています。
この加工により、紫外線は透過しなくなる為、紫外線の遮断効果が加わるというイメージです。
紫外線の遮蔽率は99%に近い数値となります。
美健シリーズでは刺繍などの加工は行わない為、雨漏りの心配は基本的にありませんが、綿の生地を使用している為、
水がしみ込んだようになったりすることがあります。
きちんと乾かしたり、手入れを行わずに使用を続けると、大きな汚れや変色の原因となります。
最近ではラミネート加工や、糸に加工がかかったものなど、様々な遮光・遮熱加工がありますが、HANWAYでは出来る限り日傘らしいく仕上げる為に、綿の生地と現在の加工方法を取っています。
ではどれを選べばいいのか?
少し長くなってしまったので、明日のブログでお届けしますね😄